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第11回秋の瞽女唄公演(平成24年11月11日)で上演された葛の葉会の瞽女唄が聴けます。

瞽女唄gozeuta

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秋の瞽女唄公演は、無形文化財小林ハルの瞽女唄を継承した竹下玲子に学んだ「越後瞽女唄・葛の葉会」の春秋年2回の定期公演の秋の部です。
ここで紹介する瞽女唄は、平成24年11月11日に長岡の定宿、アトリウム長岡で開催され、「越後瞽女唄・葛の葉会」のメンバーのうち、3名が出演し、祭文松坂「八百屋お七 忍びの段」「葛の葉子別れ」を交替で熱唱しました。
「鴨緑江節」やしっとりとした「越後追分」も披露しました。他にも瞽女唄定番の「瞽女松坂」、「出雲節」や「越後追分」と様々なレパートリーが歌われました。ぜひ当日の会場録音をお聞き下さい。
この会の出演者は、室橋光枝・横川恵子・金川真美子です。

「第11回 秋の瞽女唄公演」 瞽女唄一覧

演  目 ・ 解  説 出 演 者
瞽女松坂
 長岡瞽女が中越地方を夏場に門付けする時は「岩室くずし」を歌ったが、冬場は雪が深く降り積るから、戸ごとに訪問する門付け稼業は不可能である。親しくしている家や所望がある家を訪れ、部屋に上げてもらい、新年の挨拶をした後、家の幸運と繁栄を祈って、唄を歌った。これを「春語り」と称して正月2日の出初めから2月末まで続けられた。そのとき、歌われた代表的な唄がこの「瞽女松坂]。瞽女独特の、正月言祝ぎの唄である。
  「あらたまの年の初めに 筆取初めて
    よろずの宝を かきとめる」
  「わが恋は、遠山かげの あの沢の雪
    いつうちとけて ふかくなる」
唄:室橋光枝
瞽女松坂 を聴く
3分31秒 mp3(3.24MB)
祭文松坂「八百屋お七 忍びの段」
 祭文松坂(段物)は、瞽女唄の本領の語り物で、哀れ節を特長とする。七・五の一言(ひとこと)文句を数言で一節を構成、間奏の三味線がはいって、次の節へ移る。
 「八百屋お七」は、江戸本郷の八百屋の娘お七が、天和3年(1683)放火の罪で火あぶりの刑に処せられた。井原西鶴が、その翌々年、浮世草子『好色五人女』にこのお七の事件を取り上げ、これを小説化して町娘のいちずな恋と可憐な娘心を描き出した。お七の悲恋と残酷な処刑の話は、元禄・宝永年間に歌祭文になって世に広まり、さらに歌舞伎、浄瑠璃にも取り上げられ、改作が重ねられた。
 瞽女唄の「八百屋お七」は、西鶴の小説に基づいている。「忍びの段」と「火あぶりの段」が物語の山場であるが、今回は、お七が恋こがれる吉三(きちざ)に会うため駒込寺の学寮に忍びこんで、契りを交わす「忍びの段]の前半を二人に語ってもらう。
唄:横川恵子・金川真美子
祭文松坂「八百屋お七 忍びの段」 を聴く
27分10秒 mp3(24.8MB)
鴨緑江節
 鴨緑江は中国東北部と朝鮮の国境を流れる犬河。「鴨緑江節」は、その川で筏師(いかだし)が歌っていた唄。大正7年(1918)満州帰りの梶原華嬢が、浅草公園で歌ったのが、東京での始まりで、それが急速に全国へ広まった。瞽女もこれを歌い、人気を博し、また替え歌も多数作られた。
唄:金川真美子
鴨緑江節 を聴く
4分24秒 mp3(4.04MB)
祭文松坂「葛の葉子別れ」
 和泉の国信太森(しのだのもり)の白狐が安倍保名(あべのやすな)と契って夫婦になり、間に出来た子が陰陽師(おんみょうじ)の安倍清明だという伝説を脚色したもの。近世初期に浄瑠璃や歌舞伎に上演されて普及。享保19年(1734)、竹田出雲が浄瑠璃『芦屋道満大内鑑』を書いて、集大成したが、瞽女唄の「葛の葉の葉子別れ」はこれに基づいている。保名は、信太森で白狐を助けたが、その狐が恩を感じて許婚の葛の葉に化けて保名を訪ね、夫婦になって一子をもうける。ところが、本当の葛の葉が現われるということで、[恋しくば訪ね来て見よ和泉なる信太の森の恨み葛の葉]の歌を残して立ち去る。今回はその一部の聞かせ所を語ってもらう。
唄:室橋 光枝
葛の葉子別れ
17分18秒 mp3(15.8MB)
出雲節 謎かけ
 「出雲節」は、出雲(島根県)で生まれた民謡が、[出雲舟唄]として船頭衆に歌われ、それが加賀・能登地方に伝わり、さらに佐渡・越後に入ってきた。佐渡では、湊や漁村で酒の座敷で歌われ、越後では「舟方節」が残っている。「謎かけ」は座敷の余興に芸妓や瞽女が好んで歌ったもの。
唄:横川恵子・金川真美子
出雲節 謎かけ を聴く
5分15秒 mp3(4.81MB)
越後追分
 「追分」は信濃追分が元祖。「追分」は地名で、浅間山麓の北国道と中山道との分岐点を称した。ここを通る馬子唄が追分節となった。この「信州追分」が越後に伝わり、舟唄となって北海道に入って松前・江差の追分となった。越後は追分が山の唄から海の唄になったところで、越後追分には、一種独特の曲調があるとして知られる。
「流れ流れて 着いたる先は 黄金花咲く 佐渡ヶ島」
「蝦夷や松前 やらずの雨が 七日七夜も降ればよい」
唄:横川恵子
越後追分 を聴く
6分20秒 mp3(5.80MB)

 


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